福井・大野のカフェでイラスト展 地元作家、スクラッチングなど展示

福井県大野市の「カフェ ソレイユ」(大野市本町)で現在、イラスト展「鳥、もしくは…」が行われている。

同市在住のイラストレーター・若林朋美さんによる初めての個展。クレヨンやアクリル絵の具などを重ねた色の層を引っかいて描画する「スクラッチング」の作品や、暮らしの中の身近なモチーフをクラフト紙に描いたペン画など計9点を展示する。

スクラッチングによる作品6点には全て「鳥、もしくは」で始まるタイトルを付けた。若林さんは「高校時代の恩師が編集している純文学文芸誌の表紙画を描いたのがきっかけ。恩師の文芸仲間の追悼号という話を聞き、花を手向ける気持ちで描いているうちに花びらが鳥に見え始めた」と話す。

一般的なスクラッチングの技法ではクレヨンのみを使って色の層を作るが、若林さんは「鮮やかな発色で表現したい」とアクリル絵の具と透明クレヨンとを組み合わせて作品を仕上げる。「スクラッチカードを削るときの気持ち良さにつながる感覚。さまざまな画材を試す中で透明クレヨンの存在を知り、自分の肌に合う技法にたどり着けた」と笑顔を見せる。

スクラッチングを手掛けて約2年。「恩師からは『絵を描く者の活動の集大成は個展を開くこと』と背中を押され、カフェというスペースでいろいろな方に見ていただく機会ができた。今回はB5判サイズ大の作品が中心だが、いずれ大型の作品にも取り組むことができれば」と意欲を見せる。
《福井経済新聞 2018年7月19日付 より》

若林朋美 イラスト展「鳥、もしくは…」

  • 会期
    2018年7月2日~8月31日
  • 営業時間
    9時30分~17時
  • 休業日
    日曜日
  • 料金
    無料
35.988277,136.49032699999998

この記事を書いた人

MORIKAWA Tetsushi

MORIKAWA Tetsushi(森川徹志)

小学生の頃、親が定期購読していた『暮しの手帖』で雑誌作りの面白さに目覚める。アートに興味を持ったのは、20代の時に関わった情報誌の編集がきっかけ。時代や作家などを問わず幅広く鑑賞するタイプだが、なんとなくの傾向としてデカくて一瞬で「うわっすげえ!」と思える作品が好き。アイドルソングDJ・teckingとしても活動中。