SAITO Riko– Author –
SAITO Riko(齊藤理子)
幼い頃から絵が好き、漫画好き、デザイン好き。描く以外の選択肢で美術に携わる道を模索し、企画立案・運営・批評の世界があることを知る。現代美術に興味を持ち、同時代を生きる作家との交流を図る。といっても現代に限らず古典、遺跡、建築など広く浅くかじってしまう美術ヲタク。気になる展覧会や作家がいれば国内外問わずに出かけてしまう。
I have liked drawing since I was young, manga and design. I tried to find a way to be involved in art other than painting, and found that there were ways to be involved in planning, management and criticism. I am interested in modern art and try to interact with contemporary artists. I am an art otaku, however, it is not limited to modern art. I appreciate widely and shallowly in classical literature, remains, and architecture. If there is an exhibition or an artist that interests me, I go anywhere in and outside of Japan.
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「インスピレーションは自分で出すもの」-美術作家・三田村和男さん
毎年2月、西武福井店(福井市中央1)で新作を発表している、福井県越前市在住の美術作家・三田村和男さん。2023年には西武福井店での発表が20回目を迎えるとのこと。2022年の作品には、少しくすみと陰りのあるレトロモダンな色合いが見えました。三田村さ... -
旧庁舎から新しい体育館へ。絵は場所を変えて生き続ける。-小野忠弘壁画
たまたま県営体育館へ入る機会があり、エントランスから体育館に入る通路に見覚えあるの壁画が。「...もしかして!あの子がここに...!」と胸熱の私。その壁画は、数年前に取り壊しが決まった旧坂井市三国庁舎(三国町役場)で見かけた作品でした。当時は... -
「大きな一枚の画布から、匂いを漂わせたい」-福井大学院生・福田裕理さん
かわいらしい、優しい、果物の絵。大きな画布に描かれた果物は、ふわっと浮遊感を漂わせています。しかしよく見ると垂れ下がる液体、本当に果物なのか、何なのかと疑いが。かわいいだけではない、何かを秘めている…と感じた私は、福井大学の3号棟の一室で... -
【報告】福井の建築を語ろう!トークツアー
12月12日、曇り空の福井らしいお天気と10度程度の気温の中、「サンデーモーニング 福井の建築を語ろうトークツアー ~福井市美術館・福井県立図書館編~」を開催しました。福井県内にある建築をめぐり、設計した建築家の考えを掘り下げ、建築への興味を共... -
「この壁画が物語るように、明るく、自由で、みんな仲良く、励まし助け合って、力いっぱい、楽しく生きていこう」-靉嘔『平和の楽園』
一度見たら忘れられない壁画がありました。「なぜここにあの人の作品が、しかも壁画!?」と思い調べてみると、学校の創立と理念に関わり、とても壮大な意義を持つ壁画だったのです。壁画は45年を経た今もその鮮やかさを失わず、学校の理念をビジュアル化し... -
私が望んだのは「疑いようのないはっきりとした黒い線」。ステンドグラスの黒の縁を目にしたとき「これだ!」と気づいたんです。-作家・山橋さやかさん
私が山橋さやかさんの作品を初めて目にした時、切り絵という手法の前に、やわらかな線、にじむ色合い惹かれました。草花や自然風景が有機的な線でよみがえり、かわいらしさだけではなく、憂いやまどろみを感じました。適度な面積の白い空白は、息継ぎを与... -
店を出すときは「さやかさんにお願いしよう」と決めていました。-オーナー・北野勝己さん
鯖江のイタリアンレストラン「がった・ね~ら」さんの看板、切り絵だとご存じでしたか? 文字も猫もぜんぶ、切り絵なんです。作ったのは山橋(旧姓・辻)さやかさん。依頼の経緯についてオーナーの北野勝己さんにお話を伺いました。 -猫の看板がとても印... -
「誰もが見られて、楽しめる場所にある。それがうれしい」-王朝喫茶 寛山オーナー 伊坂晃さん
福井駅前の、通称・三角地帯の一角に、地下へ続く階段があり現れる純喫茶。そこが「王朝喫茶 寛山(かんざん)」でした。入り口はボッティチェリの「春」のレリーフが出迎え、店内にはギリシャ風の柱と女性の彫像が立ち、そしてステンドグラスがそばにある... -
「扉を開けて、飛び込むその絵は、私に“その日の気分のパワー”を与えてくれます。」-美容師・斉藤のりこさん
「散髪屋さんでは切りたくない」と順調に思春期を迎え始めた娘からの発言により、ぴったりうっとりするような美容師さんにお願いしたいとうろうろ。風のうわさで、昔お世話になった美容師・斉藤のりこさんが、とある場所で店をかまえ、ひとりで切り盛りし... -
「生と死をポジティブに捉えたい。祈りの象徴になる存在を生み出したかった」-ガラス造形作家・松藤孝一さん
撮影/飛田桂一(トビタフォトグラフィックス) たまたま大野市まで電車へ行く機会があり、駅を出てすぐ感じたある視線。ふと見上げると、「ええええ! 赤ちゃん!?」赤ちゃんが、梁の上から私を見下ろしているではありませんか!どっしりむっくり構えた赤ち... -
「自分の記憶との対話から生まれる情景的な作品を創る」-美術作家・白崎徹さん
白崎徹さんは、私が20年前に出会ったときは鉄を素材にしている作家でした。ひょんなことから再会に至り、作品作りをしていることを聞いて改めてインタビューを申し込みました。現在、鉄だけに限らず、流木、トタン、古い何かを素材に制作しています。一見... -
「言葉にできなかった、僕の考えがそこにあった」-久保田酒店 店主・久保田裕之さん
日本酒好きな友人へ贈るため、相談もかねてJR鯖江駅前にある「久保田酒店」さんへ。たまたまお手洗いを借りようと通された通路にあったのが、江崎満さんの版画でした。歴史ある久保田酒店の古い道具や大福帳とともに飾られている江崎さんらしい生き物の版...