福井市美術館で「木梨憲武展」開幕 身近なテーマ、カラフルに150点

福井市美術館(下馬3)で4月9日、「木梨憲武展 TIMING」が始まった。

お笑いコンビ「とんねるず」メンバーで美術家としても活動する木梨憲武さんの展覧会で、同館と福井放送でつくる実行委員会が主催。2018(平成30)年に始まった全国美術館ツアーの一環で、同館2階の企画展示室などを会場に約150点を展示する。

「Flower」「旅」「REACH OUT」「Mt. FUJI」「とりたち、虫たち、フェアリーズ」「OUCHI」などのテーマの下、アクリル画、ドローイング、映像、オブジェなどを展開。1994(平成6)年、テレビ番組の企画で制作し美術家への道を開いたとされるペン画「セーヌ川」や、QRコードを読み込むことでAR(拡張現実)を楽しめる作品なども並ぶ。

開場に先立ち1階ロビーで式典を行い、東村新一福井市長らがテープカットに臨んだ。東村市長は「2年前、コロナ禍の影響で一度は中止となった展覧会を改めて開催できることになり喜ばしい。ユーモアにあふれた木梨さんの作品を存分に楽しんでもらえれば」と呼び掛けた。

キービジュアルのパネルをバックに東村市長(左から2番目)らがテープカットを行った

担当学芸員の山田泰啓さんは「段ボール、木片、サインペンなど身近な素材を使った作品も多い。楽しみながら創作に取り組んでいる様子がカラフルな色彩からもうかがえ、バランス感覚に優れた作家という印象を受ける」と見所を解説。会場では木梨さんとタレントの「LiLiCo」さんによる約40分の音声ガイド(600円)も貸し出す。

開場を前に100人以上の来館者が館外で列を作った。来館時の利便性向上のため、同館ツイッターアカウント(@fukuishibi)で混雑状況の発信を予定する。

(記事は福井経済新聞提供)

福井市美術館
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この記事を書いた人

MORIKAWA Tetsushi(森川徹志)

小学生の頃、親が定期購読していた『暮しの手帖』で雑誌作りの面白さに目覚める。アートに興味を持ったのは、20代の時に関わった情報誌の編集がきっかけ。時代や作家などを問わず幅広く鑑賞するタイプだが、なんとなくの傾向としてデカくて一瞬で「うわっすげえ!」と思える作品が好き。アイドルソングDJ・teckingとしても活動中。

When I was in elementary school, I found it interesting to make a magazine with 'Kurashi no Techo' which my parents subscribed to. I became interested in art when I was an editor in my 20s. I appreciate art works of all ages and artists, but I like large works that surprise me by saying, "Wow, that's amazing!". I am also active as an idol music DJ tecking.