福井県あわら市の「金津創作の森美術館」(あわら市宮谷)で8月1日、企画展「FUKUI FORESTART わくわく ふくらむ イラストの森」が始まった。
福井ゆかりの画家・イラストレーター計4人によるイラストレーションを紹介する展覧会。児童書挿絵、キャラクターイラスト、幾何学模様の映像作品など約120点を施設内展示室「アートコア」に展示する。タイトルは「福井」「森」「始まり」「アート」の欧文つづりを掛け合わせたもので、新型コロナ禍を受けて展開する美術館の新たな取り組みという意味などを込めた。
展示作家は、さいとうかおりさん、つだんぼさん、引野裕詞さん(以上、福井在住)、ひであつさん(越前市出身、東京都三鷹市在住)の4人。会場には制作の様子を紹介する動画、実際に使われている画材、素材画など、作品の制作過程を知ることができる展示もある。
担当学芸員の千葉由美さんは「コロナ禍で閉じていた気分を揮散してくれそうな作品を中心に構成し、子どもも大人も楽しめる展示内容とした。福井で作品を発表する機会の無い作家もおり、地元ゆかりの作家を紹介する場にもなった」と説明。展示作品は撮影可能で、同館はハッシュタグ「#わくわくふくらむイラストの森」「#金津創作の森」でのSNS投稿を呼び掛ける。
関連イベントとして、学芸員による作品解説「イラストの森 探検」(8月30日、9月5日・13日・19日、各日2回)を予定する。施設内「創作工房」「ガラス工房」では、風鈴絵付け、藍染め体験などの体験メニュー計4種をそろえた「夏休み特別体験」(8月30日まで)を行う。作品解説は1回当たり5人まで。特別体験は別途有料。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。入場料は、一般=300円、高校生以下無料。感染症対策のため、入場には日時指定の事前予約が必要。月曜休館(祝日の場合は翌平日休館)。9月27日まで。
(記事は福井経済新聞提供)