現美新幹線が運行終了と聞きまして、行かねばならぬといそいそと乗ってきました。(2020年某月の乗車レポートです)
現美新幹線とは、車内に現代美術作品が置かれていて、鑑賞しながら走る美術館という新幹線です。新潟駅 – 越後湯沢駅間に往復乗車しました。



車両の外観は、写真家・映画監督の蜷川実花が撮影した「新潟県長岡市の花火の写真」です。一車両ずつ異なるのです。



林泰彦と中野裕介によるアートユニット「Paramodel(パラモデル)」によるキッズスペース。プラレールを素材に表現している作家さんたちで単純に見て面白い、感心するという作品です。流線型の造形がなにやら美しい。パラモデルの作品の前でプラレールで遊ぶ子供たち。それだけで絵になりますね。


マスクも服も靴も新幹線柄というガチの坊やをここで見かけました。

石川直樹の写真。右側が座席。外国の山風景と新潟の山風景の対比なのでしょうか。意図が汲めなかったです。

荒神明香(こうじんはるか)。糸でつるされた作品。車体が揺れると作品もぶらぶらします。単純にきれい。この方は瀬戸内芸術祭で見かけました。「目」の中の人だとは知らなかったです。

作品の本領発揮は、トンネルに入ってから。ほぼトンネルしかないという路線のなか窓の外は真っ暗なわけです。車内の作品が真っ黒な窓に反映して向こう側にも作品があるかのように。上記の写真は、窓に映った作品です。

松本尚。車両シートをデザインした人。トンネルに入るとシートの色が変化する(らしい)。指定席をもちろんゲットして座りました。






古武家賢太郎。新幹線内にあるカフェスペースの横に飾られていました。コーヒーと記念グッズをゲット。
中の様子も含めてこちらの動画で観ることができます。
現美新幹線(GENBI SHINKANSEN)
上越新幹線(新潟 – 越後湯沢間)
運行開始 2016年4月
運行終了 2020年12月
番外編
新幹線と言ったらこの形でしょ? たまたま見かけた「新津鉄道博物館」へも立ち寄りました。入館料300円をばかにしちゃいけません。3000円以上の値打ちのある素晴らしい博物館でした。鑑賞にかなりの時間を費やしましたが後悔はしない博物館です。

豪農の館「北方文化博物館」 にも行ってきました。ごうのう…という枕詞に惹かれてついつい。「鬼滅の刃」のおやかた様のお屋敷にでてきそうなところでした。どこを撮影しても絵になる館。三日三晩披露宴で出されたというお料理のお品書き手ぬぐいがツボでした。
